動画編集
動画編集

企業のYouTubeチャンネルがうまくいかない。
そう相談されるとき、多くの担当者はこう言う。
「企画が悪いんですかね?」
違う。
企画の前にもっと根本的な問題がある。
ターゲットが曖昧。指標が再生数。導線がない。体制が整っていない。
これらが揃っていない状態でどれだけ面白い企画を作っても成果は出ない。
企業チャンネルが失敗する最大の原因は企画ではなく設計だ。
YouTubeを始めた企業が最初につまずく瞬間がある。
動画を何本か投稿した。でも再生数が伸びない。問い合わせも来ない。
そこでこう考える。
「企画が面白くないのかな?」「もっとバズる企画を考えなければ!」
そして企画会議に時間をかける。トレンドを調べる。競合チャンネルを分析する。
でも新しい企画を試しても状況は変わらない。
なぜか?
企画を変えても根本的な問題が解決していないからだ。
企画は設計の上に成り立つ。
設計が崩れていれば、どんな企画を作っても砂の上に家を建てるようなものだ。
実際に相談を受けてきた中で失敗するチャンネルには共通するパターンがある。
「幅広い層に届けたい。」
これが最初の罠だ。
幅広い層に届けようとすると内容が薄くなる。専門性が消える。
誰にでも分かる当たり障りのない動画になる。
結果として誰にも刺さらない。
BtoB企業が「20代から60代まで、幅広い層に。」と言ったとき、私たちは必ず聞き返す。
「その中で、一番問い合わせしてほしいのは誰ですか?」
ターゲットを一人に絞ることへの怖さは分かる。でも絞らない限り動画は機能しない。
再生数は分かりやすい数字だ。だからつい追ってしまう。
でも企業チャンネルにとって再生数はそれほど重要ではない。
問い合わせ数、視聴維持率、視聴者属性。
これらの方がよっぽど大事な指標だ。
再生数が1万回でもそのうちの100人がターゲットで10人が問い合わせてくれたなら、それは大成功だ。
逆に、100万再生でも問い合わせがゼロなら何かが間違っている。
指標を間違えると判断も間違える。
動画を見た人が次に何をすればいいか。
これが設計されていないチャンネルは多い。
概要欄に会社のURLが貼ってあるだけ。動画内でCTAもない。
視聴者は動画を見て「面白かった!」と思う。
でも次の行動が分からない。
だから動かない。
動画はそれ単体で完結するものではない。
見た人を次のステップに連れていく設計が必要だ。
企業チャンネルの失敗で最も多いのが「続かない」だ。
最初の1〜2ヶ月は頑張る。
でも担当者が忙しくなる。ネタが尽きる。成果が見えない。
そして投稿頻度が落ちる。やがて止まる。
YouTubeは継続してナンボのメディアだ。
止まった瞬間にチャンネルは死ぬ。
続けられない原因は運用体制が整っていないことがほとんどだ。
それでは長続きしない。
では設計とは具体的に何か。
4つの観点から整理する。
最初に決めるべきはターゲットだ。
誰に見てほしいかではなく誰に行動してほしいかから考える。
問い合わせしてほしい人は誰か?
その人の年齢、役職、抱えている課題、普段どんな情報を探しているか。
ここまで具体化して初めてその人に刺さる動画が作れる。
たとえば「中小企業の経営者で採用に悩んでいる40代」まで絞ると
「採用コストを下げるために動画活用を検討している経営者に向けた話」のような
企画の方向性が自然と決まる。
ターゲットが明確なら企画は難しくない。
次に指標を決める。
再生数ではなく本当に見るべき数字は何か。
問い合わせ数?視聴維持率?概要欄のクリック数?チャンネル登録者数?
目的によって追うべき指標は変わる。
問い合わせ獲得が目的なら、問い合わせ数と概要欄のクリック数を最優先に見る。
認知拡大が目的なら、新規視聴者数とインプレッション数を見る。
指標が決まれば動画の評価基準も決まる。
「この動画は成功だったのか。失敗だったのか。」を正しく判断できる。
指標がないと再生数だけで判断してしまう。
それが迷走の始まりだ。
動画を見た人に次に何をしてほしいか。
これを先に決める。
問い合わせフォームに入力してほしい。資料をダウンロードしてほしい。他の動画を見てほしい。
その行動を促すために、動画内でCTAを入れる。概要欄にリンクを貼る。
細かい話に聞こえるかもしれないが、これがあるかないかで成果は大きく変わる。
どれだけ良い動画でも、導線がなければ視聴者は動かない。
人は明確に「次はこれをしてください」と言われて初めて動く。
最後に続けるための体制を作る。
誰が企画するのか。誰が撮影するのか。誰が編集するのか。誰がアップロードするのか。
これを分担する。一人でやろうとしない。
最低でも企画担当と制作担当を分ける。
さらに言えば外注できる部分は外注する。
編集は外注して社内は企画と出演に集中する。
体制が整えば週2本の投稿は現実的になる。
体制がなければどこかで必ず止まる。
設計の話をすると、「企画はどうするんですか?」と聞かれる。
でも設計が整えば企画は自然と決まる。
ターゲットが明確なら「その人が興味を持つテーマ」は見えてくる。
指標が決まれば「その指標を動かすには、どんな動画が必要か」が分かる。
導線が設計されていれば「動画の最後に何を言えばいい?」は明確だ。
企画に悩むのは多くの場合、設計が曖昧だからだ。
何となく面白そうなネタを探している状態は、設計がないから生まれる。
逆に設計があれば、「このターゲットにこの課題を解決する動画を作る」という軸がある。
だから企画はぶれない。
設計がない状態で企画を考えるとどうなる?
経験から言うと、毎週の企画会議で「何を作ろう?」という議論が続く。
競合チャンネルを参考にしたりトレンドを追ったり。
でも、どの企画も「なんかピンとこない」で終わる。
なぜなら判断基準がないからだ。
「この企画が良い」「悪い」を判断するには「誰に届けるのか」「何が成果なのか」が明確でないといけない。
それがないから企画会議は毎回迷走する。
設計を先に決めれば、企画会議は「このターゲットにどんな話が刺さるか」という議論になる。
方向性が決まっているから議論がスムーズだ。
「良い動画を作れば、自然と伸びる」
これもよく聞く話だ。
でも、それは半分正しくて半分間違っている。
良い動画を作ることは大事だ。
でも「良い」の定義が人によって違う。
クオリティが高い動画が「良い動画」なのか?
面白い動画が「良い動画」なのか?
成果が出る動画が「良い動画」なのか?
企業チャンネルにとっての「良い動画」は成果が出る動画だ。
そして成果が出る動画を作るには設計が必要だ。
設計なしに「良い動画」を目指すと、クオリティやエンタメ性ばかりを追いかけることになる。
でもそれは企業チャンネルが目指すべき方向ではない。
「設計が大事なのは分かった。でもどこから始めればいいか。」
そう思っている人のために、優先順位を整理する。
まずターゲットを一人に絞る。
次にその人に「何をしてほしいか」を決める。
そしてそれを達成するための指標を設定する。
動画のアイデアを考えるのはその後でいい。
この順番を守るだけで、企業チャンネルの成功確率は大きく上がる。
逆にこの順番を無視して企画から入ると、いつまでも迷走する。
シンプルな話だがこれを守っている企業は意外と少ない。
最後に一つだけ聞きたい。
あなたの会社のYouTubeチャンネルは、
もし一つでも「決まっていない」があれば、そこから始めてほしい。
企画はその後でいい。
設計が整えば企画は後からついてくる。
本当に。
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